アホにゃん

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「にゃら、いうけどにゃ。昨日のことにゃ。  ちゃぶ台にロールケーキが二ぁつばっか置いてあったにゃろう?  でもってウチが食べたのが、『買ったロールケーキ』でにゃ。  ミーにゃんが、『アタシも食べるわん』とかいって、  無理矢理、横からぶんどったのが、『失敗作のロールケーキ』のほうにゃん。  ぶふふっ。ミーにゃんったら、『美味しい美味しい』を連発して大喜びにゃ。  あん時のことを想い出したもんでにゃ。思わず口にしてしまったのにゃん。  いやあ、笑いを押し殺すのが大変にゃった」  むかあぁっ! 「ミィィィアァァァン。だったら、『アホにゃん』っていうのはぁぁぁ」 「おっ。もうこんにゃ時間にゃ。  ミーにゃん。『遊び場』でみんにゃが待っているのにゃ。  さぁ。どっちが早く着くか競争にゃん!」  だだだだだっ! 「こらぁっ! まだ話は終わっていないわん! 『アホにゃん』っていうのは、アタシのこ……こらあっ、待てぇ!」  ぎゅうぅぅん! 「ふにゃ。ミーにゃんったら、やる気まんまんじゃにゃいの。  にゃらウチも負けにゃいのにゃよぉ!」  だだだだだっ! 「うぉっ! そんなに早くぅ!  よぉし、アタシだってイオラの森のお姫様。  負けちゃいられないのわあぁぁん!」  ぎゅうぅぅん!
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