僕は小松くんが怖い(父ちゃんが小松くんになった日)

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父親が笑う。僕は戦慄する。脳裏に浮かんだのは『絶望』という言葉 「男を知って女になれ、ユキ」 どうして。何がいけない。どこが負けている。次兄の高笑いに怒りを感じる余裕もない、父親と入れ替わった男衆が腰を振りたくる。苦しい、痛い、助けて。僕の悲鳴は男衆の欲望の前に散っていく。伸ばした腕を押さえられ、腋、胸、お腹、足の指先、顔。僕の全身を幾多もの舌が這う。臭い息がかかる。幼い僕の体を押さえる大人の男、圧倒的な肉体の差で簡単に僕を引き裂く男たちに危険を感じても、逃げ出す術を僕は持っていない 「ひ・・・・・・っ うっ あ」 筋骨隆々な上半身がぶるりと震え腰が浮く。ズルリと抜けたダンコンと入れ替わり、細身の男が僕の腰を抱えた。無言で腰を進めてくる、今度のダンコンは太い。ねじ込まれる僕の股はギシギシ音を立てて 「ギャアアアアーーーッ・・・・・・・・・」 獣のような悲鳴をあげる僕を助けてくれる人はいない。それどころか、苦痛に顔を歪める僕を見て喜んでる。痛い痛い痛い。獰猛に膨れ上がっていくダンコン、この人が消えても次がくる。景色が暗くなり、色を取り戻す。変化したのは僕の股で髪を振りたくる男が、父親の小松くんに戻ったことだけ 「綺麗だなユキは。その内、俺でも金をつぎ込まねぇと抱けなくなっちまうかもな」 この時、僕は悟った。僕を守れるのは僕しかいない、頼れるのは自分だけ。僕は僕の美貌に磨きをかける、誰もが平伏し、僕を抱くために死闘を繰り広げるほど美しい、美貌の甲冑を身にまとい身を守るしかないのだと、悟った
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