男の娘症候群

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年に一度の祭り『ねむりひめ』担当はアクツ堂と、隣の高崎屋だ。高崎屋の主人の隣で物静かな女将の、眼と口元にきつい険がある 僕は気に入っている。女将の負けん気の強さを その内、また新しい提案を持ち込んでくることを期待して、美しい僕に見惚れる高崎屋の主人に 「アクツ堂の魚の稼ぎ高は均等ですので、最低入荷したばかりの鮮魚を『ねむりひめ』に出そうと考えております」 にーっこり微笑みかけた 小さい眼を潤ませた主人ははっきり言って、どうでもいい。僕は、ギロリ、贅の匂いをぷんぷんさせる主人の肩に手を置き、凄い剣幕で僕を睨む女将に興味津々 ふふふ、たーのしい 女将の座に収まって、手に入れた贅は僕に夢中。光の加減で透けるスーツに包まれた僕の躯を、目を皿にして、眺め回した挙げ句 「高崎屋では女郎しか扱っておりません。お茶を引いてばかりの女郎を『ねむりひめ』にし、女郎の大成を願ってやるつもりです」 サービスね 開いた僕の股を見て、腰を揺らしだした 「では、アクツ堂さんは男の用意をお願いしますね。さぁ、仕事の邪魔になる前にお暇しましょう」 未練タラタラなご主人を連れ出す女将の、憎悪の眼が堪らない。もっと憎んで、贅を奪われないためにも僕を襲ってみなよ いいなあ、あの眼 僕に拘束された女将はどんな表情をするだろう。 嫌がる女将の腿のあいだの柔らかな唇の突起を、摘まんで、押して、腫れるまで噛んで、服従させてから鳴かせてみたくなる
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