男の娘症候群

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アクツ堂と高崎屋の前は黒山の人だかり。 無料で抱ける『ねむりひめ』の下見に来たのだろう。目隠しをされた男が男衆に手を引かれ、道路へに出てきた 衣服を男衆に剥ぎ取られ、男の白い肌が白日のもとに曝されていく。いいねー、ピカピカに磨かれた躯を震わせるなんて、最高! 「眠ってるんだ。何をされても従順に従え」 コクン 頷いた男を膝の高さのリヤカーに座らせ、大の字に横たわらせれば、後は町内を一周してくるだけ いいよねー、風を肌に受ける躯を引き回されるなんて、罪人のようで僕、ドキドキしちゃう でも、僕とアクツは食堂街へ先回り。祭りだもん、お酒を飲んで楽しまなきゃ 「いらっしゃいませ。アクツ堂の旦那様方、ささ、此方へどうぞ。酒を用意してございます」 軒先に《祭り》の提灯をぶら下げた富之食堂には前金をポン、100万円支払い済み。愛想よく特等席へ案内された 富之食堂と金剛食堂に挟まれた場所に建立された神社は、小さい 僕の歩幅一歩分サイズの小ささだ だけど、平安の時代から現代まで色街が平穏に続けられるのは、この神社のおかげ。色好みな神様の前で『ねむりひめ』の祭りを盛大に、楽しむため、富之食堂の前の道路にアクツ堂のリヤカーが停まる予定 「ヤバい、酔ってきたかも」 空になったアクツの盃に冷や酒を注げば、ふうっと酒を吸い上げる薄い唇。負けてなるものか、ムキになって返された盃を受け取っていた僕の手元は怪しくなり 「狙ってかけてるんじゃねぇだろうな」 ボタボタとアクツのあらぬところへ酒を注いでしまった。ワザとじゃないのに、しゃぶるよう命じられ、染みたズボンをチュッと吸って、アクツのダンコンを舌で舐めとる。熱い、躯が ふう・・・・・・ 胸元をはだけ、アクツに身を預けた僕。ぱたぱたと扇子で火照った肌の熱を冷まし、気だるく目線を道路へ向ければ 到着した『ねむりひめ』でなく、僕に視線が集中してる。ダメじゃない、これじゃ
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