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あ、盃を放り投げた。
立ち上がったアクツのシャツがふわっと舞い、ネクタイが揺れる。ヒューヒュー、かーっこいいよ! アクッちゃん
こっちも楽しい
腰を抱えあげられた『ねむりひめ』の胸、腰、足、腋の下、喉、耳。人の舌や手が触れてない肌を探すのが大変なときに、きた
僕のお気に入り、和菓子職人の旦那様
「よお、兄さん。俺に付き合って貰おうか」
囁くように言って、ガシ、痴漢男の肩をアクツが掴んだ
「ヒイーッ、違っ、合意の上でしたことで」
失礼な。僕を満足させれない男と、合意した覚えはない。ギロリ、ギラつく眼を向けてきたアクツと、縋る眼差しを向けてくる痴漢男を見比べた素直で正直者の僕は、ぷるぷる、首を振った
「ぐおおおおお!」
アクツが指を食い込ませ、メキメキ、変な音を肩から出す痴漢男と『ねむりひめ』の、悲鳴の二重奏
ウヒャア、やってくれてる
和菓子職人の旦那様は指の第二関節まで『ねむりひめ』の鼻の穴に忍ばせ。ズルズル、リヤカーの端まで『ねむりひめ』を引き摺って
ガクン
リヤカーから『ねむりひめ』の頭を落とし、顎を押さえ、開いた口にダンコンを突っ込み、激しく腰を振る
「た・・・・・・すけて」
痴漢男がアクツに引き摺られていく。ぴくんぴくん、痙攣する浮かせた『ねむりひめ』の足を掴んだ僕。はい、どーぞ
近くにいた参拝客に渡してあげてから、富之食堂に戻り、祭りの光景を眺めながら、アクツの残した冷や酒を
「ふう、美味しい」
手酌で飲んだ
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