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「離せ! 殴るぞテメェ、這いつくばって泣いても、蹴りまくってやる!」
いいなあ、活きがよくて最高
身長182cm
武道か喧嘩かで鍛えた体はムキムキ、肉厚な肩には髑髏のタトゥー
金髪に染めた髪、色黒の肌に似合う赤いピアスを唇と、耳に一つずつ
アクツ堂の男衆三人
小松組若頭アクツのゴツい部下に抱えられ、通りに面した店先のテーブルへ、腹這いになるよう押さえつけられた男の憤怒に燃え上がる眼がきょろきょろと動く
たぶん、知り合いを捜してる
観客の中に、助けてくれる人はいないかって
そんな偽善者、ここには来ないことすら知らない無知で、可哀想な魚にワクワクが止まらない
「責任者! 責任者を呼べ!」
「はいはい、僕です」
ギロリ
渾身の力を込めた睨みだったろうに、僕の類い希な美貌を目にして惚けてしまった
「あ、あんた コイツらに脅されてるのか
そうだろう
あんたみたいに優しそうな人、ここに相応しくねぇし。なあ、守ってやるから助けてくれよ」
どーしようかなぁ
驚きから困惑、そして、不安を瞳に浮かべた僕は最後にぶはっと吹き出した
「どうやって? 僕に縋らないと逃げれないキミに、人を守る力があると思えないんだけど」
「ーーーッ、テメーぶっ殺す!!」
アハハハハハハ
いい、最高
自分は強いと勘違いしてるところも、僕を下に見てるところも、楽しすぎる
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