60人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
「イヤらしい触りかた、するね」
「次はいつ、気紛れなヨシキを抱けるか分からないからな。たっぷりした色香を仕事に生かせるよう、吸わせて貰うのさ」
「仕事人間め、欲だけに溺れられないの?」
旦那様と、僕の、密着した皮膚をみつめる金髪魚の、刺激物で口をいっぱいにしたような表情に、ぞくぞくする
「拗ねるなよ、悦くするからさ」
綺麗でしょう、僕
楽しさと欲望に彩られた僕の目は淡く、青白く染まり、色香を放っているはず。薄く開けた官能的な唇から、甘い吐息を洩らし
「あ・・・・・・はぁ、あ」
仰け反った僕はしっかり、カメラ目線
旦那様の腰に、上へ伸ばした脚を絡みつけ。股に納めた旦那様のダンコンを奥へ、導くように腰を振り、頭上に腕を押し上げ
指を咥えて見てな、アクツ
快感に薄紅色に染まった胸元をカメラにみせた。僕の胸を半分隠す旦那様の髪に、絡めた指で、汗ばんだうなじをやんわりと、撫でおろす
ふ・・・・・・ぁ、うっ
僕を圧して腰を揺らす、旦那様の背中に爪を立てた。乱した髪を頬にかけ、意味をなさない声を歯のあいだから洩らした僕の
「あ・・・・・・っ、あ」
吐き出した欲で、旦那様の腹を濡らした
気怠い疲労が回復した僕は直ぐに、バーベキューを再開する。ジュージュー焼ける肉を食べながら見るのは、洗練されたショー
静かにドアが開いた。でも、無視
「あ! ヒィッ! うあっ!」
マジックミラーに頬と肩をつき、突き出させた尻に振り下ろすのは、細い綱を編み込んだ重い鞭
《ピシッ》
音が鳴るたびに金髪魚の口から官能を刺激する悲鳴が洩れ、衝撃に躯を揺らす。浅黒い肌に赤い線を浮き上がらせた金髪魚は打たれるたび、艶やかな色香を放ってる
「ユキ」
烈しい嫉きを宿す眼でじっと、僕を見下ろし、膝をついたアクツが唇を重ねてきた。ふん、今日だけね
旦那様に触れさせなかった唇をアクツに許した僕は、目を閉じた
最初のコメントを投稿しよう!