60人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
正面、横向き、背後。イきそうになると腰を引き、僕の肌を舐めさすり、熱を落ち着けた小松くん。まだ抱いてない。そう言って、背後から突き刺された僕はもう、へとへとだった
小松くんの
「やっぱいいなユキの躯は。締まりもいいし、反発しながら俺に絡みついてくる」
機嫌のいい声は記憶してる。終わってから、どのくらいの時間が経ったのだろう
喉が渇いた・・・・・・
肘をつき、ベッドに腹這いとなり、枕元のペットボトルに手を伸ばした。ベッドの端に腰掛け、タバコに火を点けかけていた小松くんが振り向く
「代わりをアクツ堂に行かせたからよ。休んでいいぞ、仕事」
コクン
冷たくもなく、温くもない水で喉を潤してから、小松くんを横目に流し見た
「代わりって?」
「性別不明の男女。筋肉の付き方は男で、尻は女。ぱっくり割れたアワビの、栗と栗鼠の在るべき場所にダンコンをぶら下げたなかなかの美人。アクツもアレの躯を気に入ってたぜ」
「ふぅん」
小松くんが遊んだ人間を部下に払い下げるのは、よくあること。アクツが誰を気に入って、誰と寝たとしても僕には関係ない
僕は僕の人差し指を唇で挟み、じわじわと深く咥え込む
口の中に入った指の関節の一つ一つに舌を絡め、吸い付き、指の腹にそって付け根から、指の先端まで舐めあげたとき
タバコをおいた小松くんが、体を寄せてきた
「してあげよっか、小松くん。息子に奉仕される背徳的行為を、経験させてあげる」
最初のコメントを投稿しよう!