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小松くんの動く気配がした。たぶん、僕の髪を掴んで、思うように腰を振るつもり
かわいそう、僕
二人きりの密室で父親に犯され、泣かされ、心身ともにボロボロにされるんだ。それで? 誰が疲れ果てた僕を見て同情してくれるのさ
新しい玩具を手に入れたアクツがここにきて、傷付いた僕を目にして怒るとでも?
・・・・・・ああ! もう!
ぜんっぜん駄目! 気分が乗らない!
「おい、どうしたよ」
上体を起こした僕に不満そうな眼を向けてくる小松くん。ツツーっと、僕の朱い唇と小松くんのダンコンを繋げる唾液の糸をプチン
指で切り、小松くんに微笑む
「ねえ、もう帰ってきたんじゃないかな? 長兄の小松くん」
こんな日は、気分をかえるのが一番。頬にかかる髪を形の良い指でかけ、イタズラっぽく笑った
長兄の小松くんは自称、真面目くん
まーるい頭の中には神様がいて、神によって定められた清く正しく美しい生活を送る。といった目標をたてているにも関わらず、なぜ、この家に住んでいるのか
それはね?
「は、離せ。 あー、何ということをしているのだ」
長兄の小松くんは男衆から腕を振り払う
小松くんの用意した札束をチラ見。ベッドに横たわる僕をじーっと見た長兄の小松くんは、少しの迷いもなく、男衆の腕を掴み、ドン!
押されたという一人芝居をしながら、部屋に入ってきた
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