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「友人の危機だ。放っておけないと思ったのでね、捕獲させて貰ったよ」
ふふ、ふはは、あーっははははは!
僕の正式名称は店主代行、店主は小松組だ。小松くんのお下がりはよりにもよって、小松組に取って代わると宣言したことになる
かーわーいそー
店主は僕だと思ってただろうに、耳打ちした相手が悪すぎた
御年56才の旦那様は小松くんの先輩。タチとタチでぶつかり合い、プラトニック以上の関係にはなれない二人だけどお互いを、憎からず思ってる仲だ
どんな言い訳も、聞き入れては貰えないだろう
「だから、外なんだ」
「ああ、敵を店の中には置いておけないだろ」
ワクワク、ドキドキ。
美食でてぷん、膨らんだ旦那様のお腹をさり気なくナデナデ。僕、好き。やわらか過ぎず硬すぎずない、この肉の感触を楽しみながら外へ出た
「おお一?!」
バチン
ナイフで真横に切られたのは両性具有の髪。なぜ切ったのかというと、一束に纏めた髪に巻いた一本のロープで、吊り下げられていたから
髪の毛で吊り下げるのは、中世のヨーロッパでもA5ランクとされている、最高位の拷問
口を閉じれず、白眼を向き、体内の汁という汁を流した両性具有の息を呑む凄惨な光景を見ただけで、旦那様の激怒っぷりがよく分かる
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