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さて、どうしよう
楽しみにした分だけ諦めきれない。両性具有のダンコンとアワビ、機能するのはどちらなのか
僕はー、この目で見たいんだー!
心の叫びを込めて、チラリ。旦那様に目を向ければ力強く、任せろ。言うように悪辣な笑みつきで頷かれてしまった。ああ、小心者の僕には両性具有に興味があると、旦那様に言い出せない
切り落とされた髪を手に持ち
「吐け、誰に頼まれてオヤジを狙った」
顔だけを覗いた躯中、鞭で打たれる両性具有を見下ろすアクツには、残酷な光景だろう。何たって、両性具有はアクツのお気に入りだったのだから
あ、僕の視線にアクツが気付いた
男衆に声をかけ、コワーイ顔をしたアクツが近づいてくる。不機嫌ならいいのに、来なくても
ぷいっ
横を向いた僕の肩に分厚い胸があたる。伸びてくる腕を払おうと、あげた手をぎゅっと掴み取られた
「いいのか、休まなくても」
横から掬うように抱きかかえられれば、もう無理。僕の腕力では、アクツを振り解けない
「僕よりアクツが休めば?」
アクツの太い首筋から汗が滴り、僕の肌を濡らす。僕の耳に唇を押し付け
「俺が休んでどうすんだよ。誘うなら元気な時にしろよ、疲れて寝込むとか、らしくねぇことした日は遠慮するしかねぇだろう」
囁くように言った
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