藪からアクツ

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今夜の僕はクロッカス。サフランの香りだ ギリシャ神話ではクロコスという美少年が水精に恋をして、男根と称される球根植物に変えられたという ザ・男根 いい名前だねー いい趣味してるねー 僕、直球勝負のセンス、好き。ふふふ、笑えない遊びを仕返すのも僕、好き 「馬鹿ッ! 戻って!」 ドナドナドーナドーナー売られてゆーくよー。売られたものは、買わせてもらいまーす 美しい僕の、艶やかな毒 しかも、僕の毒には、なななななんと! 返品不可のオマケつき 「其処までだ。アクツ堂の店主代行は売り物じゃないんでね、引いて貰おう」 スーッと、キレ味のよさそうな刃物を高崎屋の主人の首筋に突きつけたアクツの剣幕に僕、ドキドキしちゃう 「・・・・・・す みませ ん」 血も凍りそうな殺気を放つアクツに怯み、肩で息をする高崎屋の主人の腿は震え、弛んだ腹も震え、小さな眼すら閉じてしまい チビッた 「いい年して、人の店でお漏らしかい」 旦那様が主人の合わせた膝に手をあて、その掌を膝の間に差し込む。内腿を包むようにして股へ、滑らせていけば ビチャビチャ 濡れた布が恥ずかしい音を響かせた。くにくに、旦那様に揉まれ、残っていた尿をチロチロ漏らし、黄色い水を足元に溜めていく主人は幼子のよう
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