藪からアクツ

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紅茶を一口。喉仏を動かしコクン、飲む僕の優美でありながら男の色香に惹かれ、人が集まってくる お漏らしした高崎屋の主人は腰を震わせ、足首からドロリ。ジョーエキを垂らし、足元の色を濁らせた ぴちゃぴちゃ、音を立てる股を旦那様に弄られる彼に注目が集まらないのは、刃を手にしたアクツの迫力がありすぎるせい。でも、それも僕の計算内 ふぅ 憂鬱なため息を吐き出した僕の、愁いを帯びた表情は美しい。長い睫毛で美しい瞳に陰を造り、官能的な唇にカップを運び、五秒待つ どうしたの? アクツ堂の前で足を止め、美しい僕をうっとりとでも、心配そうに見つめる人々の視線を十分に引きつけたところで 「ごめんねアクツ、僕が店主代行に相応しくないばかりに店にまで、嫌がらせされちゃって」 ふっくらした朱い下唇を噛んで、泣き出しそうに顔を歪める僕。ざわっと、ざわめいた人の視線がアクツへ向けられ、刃を突きつけられた高崎屋の主人を捉えた ふふふ、ふふふふふふ お漏らしに混ざる白い液体。アレを体内から吐き出したのはいつか、野次馬に判別はつかない 「店主代行のユキを守るのは俺の仕事だ。謝る必要はねぇよ」 ピュー。 いい仕事するねえ、アクツ。 野次馬の妄想を刺激する発言は完璧。活発化した口から口へ、美しい僕が欠勤した理由の憶測までが語られだした 騒ぎに気付き駆け出してきた高崎屋の大番頭の膝が崩れ、憎悪の眼をアクツ堂の奥へ向ける。中番頭が地面に這いつくばって主人を守るため、謝罪と擁護を繰り返すが群集に聞き入れられず 「下がれ! 掃除するのはお前じゃない、ソイツの脱いだ服で汚物を拭かせろ!」 高崎屋の主人を辱めるのは当然。という空気を覆せない番頭の、むせび泣く声は歓声に吸い込まれた
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