藪からアクツ

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うわー、スゴーイ ぴくぴくぴくぴくぴく、癇性じみた動きをする女将のこめかみって短気だよね。胸を激しく上下させて僕目掛けて速歩してくる 女将を捕まえようとした男衆を手で制した。ふっ、格好いい 山姥のような形相をしていても女将は馬鹿じゃない。僕に掴みかかれば状況が悪化する、激怒していても金蔓を魚に貶める愚かな行為はしないだろう ほーらね? 僕との距離30cmのところでピタリ、足をとめた。びっくりするだろうなあ、女将。自分の表情を鏡で見たとたん、仰天して、ひっくり返るかも 「・・・・・・よくも、人を陥れておきながら、涼しげな顔をしてられますこと」 「さて、何のことでしょう?」 「人の主人を酷い目に遭うよう仕向けておきながら、アンタさんは、何のことと言いますの」 気色ばんだ女将の吊り上がった眼が黄色く濁る。愛されることに慣れ親しむ僕は、僕への憎悪を隠さない女将の物珍しさに、欲情してしまう いいよね 僕を拒絶する女将を獣的な本能のままに陵辱し、僕への憎悪を膨らませてみたくなる。蔑み、罵り、絶望。やるなら、全面鏡の僕の衣装部屋がいい 憎悪する僕を肉体に収め、喘ぎ、昇華する姿を記憶に焼き付け、嫌悪感から逃れられないようするためにもね 「そう責めるような口調で言われてもねえ、女将さん? 僕はここで熱い紅茶を飲み、汗ばんだ肌を涼めようと扇子で風を送っただけですよ」 紅茶を指してから、取り出した扇子で女将の大きく開いた襟元を扇いだ。白い膨らみを荒々しく揉みほぐす想像をした僕の欲情した眼にやっと、気づいた女将の眼がハッと見開かれた
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