菊提灯

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ドタドタドッタン すっぽんぽんの男が上から転がり落ちてきた。七段上にあるのは小さな部屋と浴室、しっかり温もったであろう肌から湯気がのぼってる 肉体労働してないからかな、肌が白い 仰向けにひっくり返った男の股は大きく開かれてる。小さなダンコンに張り付く漆黒の濡れたインモーは尾てい骨辺りまで薄く続き、菊門のシワの周りをくっきりと浮き立たせていた あーあ、綺麗にしたのにね 半ば開いた男の口から唾液が零れてる。失禁し、擦り切れた皮膚をぶるぶる震わせる男の手足を掴み、持ち上げ、台に胸を押しつけ、顔は正面に向かせた 「不誠実には不誠実をってね、どう? 捨てるつもりの女に提灯として売られた気分は」 美しい僕の瞳と男の眼が合う 理解不能。 そんな表情は徐々に驚愕へ、怒りから絶望へと色を変えていく。初めて知った絶望に動揺し、息切れをする男の口に布を突っ込む 男の呼吸を落ち着かせるためと、舌を噛まないための配慮だ 「あ、男娼は無理だよ。キミのはダンコンとして役に立たない、シメジだもん。スッカスカじゃ客に僕が怒られちゃう」 伸ばした親指と人差し指の距離を縮めて、縮めて、縮めて。 ニコッ 微笑んだ僕。 僕に男の意識を集中させている間にゴムをつけ、ワセリンを塗りたくった太い指を男の菊門にあてたアクツが僕を見つめながら、指を動かす
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