僕は小松くんが怖い(父ちゃんが小松くんになった日)

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足掻く僕のお尻が横へ広がる。突然、襲ってきた激痛。辛さに身を捩り、ゴボッ、湯に沈み手をばたつかせる僕の腰を父親に引き寄せられ、湯から出て広間へ移動し、何をされてるのかようやく理解した。交尾だ 「ユキー、愛してるよ」 ねじ込まれるダンコンでギシギシ軋む身を力任せに割かれていく、焼き切られていく身の痛み、襲い来る鈍痛に苦しむ僕の横で 「父さん、由樹をおいくらで買ったのですか。自分もまっさらですからね、同じ額を頂ければお相手するのもやぶさかでは御座いません」 中学最高学年の長兄が値段交渉し始めた。長兄が愛すのは金、それも新札のみ。僕を取り囲む男たちは僕の歪む顔を見つめているというのに、長兄は電卓と父親を見比べている。そう、男たちは僕の美しい、綺麗、天使と評される顔、ほっそりした腕、桜貝に紅真珠を飾る胸の花を眼で愛撫しているみたい、何か、必死の眼にドキドキしてきた 「余裕だなユキ、考えごとか」 「ひっ・・・・・・うっ」 父親が腰を揺らす。苦痛に跳ねた躯の奥へ、ダンコンを突き挿されて息が詰まり、引き抜かれる痛みに涙が溢れた 「父様! あなたに愛される愚弟が憎い、このままだと僕は愚弟の整った顔を傷つけてしまうかもしれません、どうか、僕のことも愛して下さい」 よく見ろやボケ! 一方的に愛されてんの分かんない? ああ分かんないよね愚脳な次兄には、変わってくれるならどうぞ、父親を今すぐ夢中にさせてみたらどうなの。アホンダラッ
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