晴天

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「恭弥(きょうや)。ちょっとは授業でろよ。」 「んー。」 コンクリートの床に寝転んでボーと空を眺めてる親友に声を掛けると生返事が帰って来た。 「日数足んなくなるぞ。」 こいつとつるむようになって2年。こいつの世話を焼くのが当たり前になった今日この頃。 「母親みてぇなこと言うなよヒロ。」 「お前みたいな子供欲しくねぇよ。これ以上手間のかかるやつはいらねぇ。お前で手一杯だ。」 恭弥の顔を覗き込むように顔の横にしゃがむ。いわゆるヤンキー座り。 「そうか。俺だけいてくれればいいか。」 「そんなこと言ってねぇよ。耳おかしいんじゃねぇか?」 差し出された手を掴み引っ張る。 「よっこいせっと。」 「オヤジかよ。」 「ああ?こんなピチピチイケメンの俺がどうやったらオヤジに見えんだよ。」 ぐいっと顔を近づけてきた恭弥の顔を掴んで押し返す。
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