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私の名は、背黄青鸚哥(セキセイインコ)。
中でも珍しいハーフサイダーだ。
青と緑に彩られ、人はその様に魅入られる。
特殊な身体に相応しい混乱も心地良い。
唯一、性別をもたない身体であるが、それがために多くの遺伝子を持ち合わせている。
泣き声なら組み込まれているようだ。
本来、雄にしか出来ない得意技も、心得ている。
「アイシテル、アイシテル…」
今宵も彼女と彼は、酔いしれながら濡れ合う。
私の最高の泣き声を聴きながら。
end.
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