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私こそ、運がいい。
このまま見世物にでもされて、世に何も残せず散るはずの運命を変える事が出来たのだ。
繁殖機能も持たず産まれた私は欠陥品。
「さあ、あたしのために、泣いて…」
「待ってよ。僕のため、だよね…?」
数えきれない指先が私を撫で回す。
全身が痺れ、神経のすべてが下腹に集中してしてゆくようだ。
私は美しく羽を広げ、彼女らにせめてもの虚勢をはる。
そして、ひとつ泣き声を零した。
「あぁ…感じちゃう…最高傑作だわ……」
「いいよ、ほら…もっと濡れて…」
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