プロローグ「少女への問いかけ」

12/13
前へ
/39ページ
次へ
一階に降りて宿屋の店主にお礼を言い、お金を支払って外へ出る 馬を預けた厩舎に行き、荷車に乗る しかしルナはなにか躊躇している 「ん?のらねぇのか?」 「言われなくても乗るわ」 「じゃあさっさと乗れよ お前を帰したら俺はまた仕事があるんだ」 無言になって街を見つめるルナを見てリヒトは首を傾げる 明らかに昨日のルナと少し違う気がするのだ 「…いくわよ」 少し名残惜しそうに街を見つめ荷台に乗る リヒトは馬を走らせ王都へ向かう シュトルフから王都までの道は平原だ 道路もしっかり作られていてきちんと整備されている この世界の人々は街から出た世界をフィールドと呼ぶ フィールド、その他施設やイベント時に「チャット」という掛け合い会話をすることもある その際会話以外の文字表記は基本ない チャット「ルナの様子がおかしい」 リヒト「なぁ、ルナ」 ルナ「なによ」 リヒト「お前今朝から様子がおかしいぞ? 腹でも痛いのか?」 ルナ「うるさい あなたには関係ない」 リヒト「なんだよそれ 人に護衛頼んどいて関係ないもクソもあるか」 ルナ「放っておいて…」 END 王都に近づき王都の中に入ろうとした時ルナの声でリヒトが静止された 「待って!」 いつもクールで冷静なルナが大きな声でリヒトに荷車を止めさせた 「な、なんだよいきなり」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加