プロローグ「少女への問いかけ」

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ふぅっとルナは一息ついて空を見上げる 「まぁよくもそんなことを淡々と言えるなお前 自分の人生もあるのになんでまた誰かのためにそこまでやらなきゃいけねぇんだよ」 「だからお前じゃないって何度も言ってるでしょ 私の名前はお前じゃないルナよ いい加減覚えて なんでですって? そんなわかりきったことを…それが私…いいえ姫御子の役目だから この世界を守るために命を捧げるなんて当然のことよ」 ふぅん、そんなもんかねぇとリヒトはつぶやきながらも馬を走らせる 一方ルナはあることに気づく 「…ちょっと、馬を止めなさい」 ああ、と言ってリヒトは馬を止める ルナは荷台から華麗に飛び降りて着地する そして武器を具現化させ両手剣を構える 「くるわよ…ぼやぼやしてないで武器を構えなさい」 リヒトも言われるがまま自分の槍銃を構えて荷車から降りる すると道のそばの茂みに隠れていた四匹の狼たちがリヒトたちの前に現れる グルル…と威嚇する唸り声をあげルナに飛びかかる 「烈衝波!」 飛びかかった時構えていた両手剣を思いっきり縦に振ってその衝撃波で飛びかかってきた狼を吹き飛ばして倒す その光景を見たリヒトは口をあんぐりと開けて呆然としていた
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