プロローグ「少女への問いかけ」

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「なにをぼーっとしているの!」 ルナが呆然としているリヒトに声をかけるとそれが合図のように狼がリヒトに襲いかかる 「アサルトラッシュ!」 襲いかかってきた狼を尖った先端部分で吹き飛ばし、二連発銃を打ち込む すると残りの2匹が怯えるように茂みへ逃げていった 「いやぁあまりにも強くて驚いたわ 姫御子は伊達じゃないってか?」 「私が声をかけなかったらどうなっていたことか ここも魔物がだいぶでてくるようになったし、気をつけてよね」 具現化していた大きな両手剣を自分の体の中へ戻す 精霊たちは普段武器を携帯しているわけではなく緊急時になると自分たちの体にためているマナを具現化させ武器を構える 戦闘が終わるとまたマナを体に戻すのだ 「さてとシュトルフまでまだもうちょっとかかるぜ 特等席で休んでな」 「特等席、ね ええ、そうさせてもらうわ」 リヒト、ルナはまた元いた場所に座って馬を走らせた ルナはどこまでも続く景色に飽きずずっと景色を見ていた 黄昏時にやっとシュトルフに着いて頼まれていた食料や飲み水などの荷を下ろした。 繁栄街シュトルフ スピリディアで3番目に大きな街 主に酒場や食堂など食べ物を扱う店が多くたくさんの飲食店が立ち並んでいる 近くに港があるからここシュトルフが賑やかなのだ リヒトが荷物を降ろしている隣で荷台の上から街の景色を見るルナ
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