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「初めて王都以外の街に来たけれどこんなに賑わっているとはね」
足をプラプラさせて物珍しそうに街を見回す
「おやおや!姫様じゃないですか!シュトルフに何かご用で?」
ちょうど通りすがりの男性に声をかけられたルナは「ええ」と軽い返事をした
全ての荷物を降ろし、届け人のサインをしてもらおうとリヒトがペンを出してサインをしてもらっている間その男性に少し事情を話していた
「そうでしたか!
贄になる前に他の街を見てみたかったのですね!実は私の店は酒場と宿屋を兼ねて経営していまして!
よければ姫様とお連れの方のお部屋をご用意しておきましょうか?」
男性が目を輝かせて嬉しそうにルナに話す
それはそうだろう
姫御子が泊まった宿屋となれば大儲け間違いなしだからだ
「ええ、お願いするわ
あなたのお店はどこ?」
「ここをまっすぐ行って右に曲がればすぐですよ
ここの通りはメインストリートですからね
貿易が盛んなんですよ
それではお待ちしております」
男性はそう言うと自分の店へと帰っていった
「へぇー姫御子様は有名だねぇ
とりあえず宿屋は決まったな
飯はどうする?
何か食いたいものあるか?」
」
「ここの名物料理が食べたい」
「それならいい店を知ってるぜ!
ほら、いくぞ」
荷車に乗って馬を走らせお目当の店へと急いだ
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