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「王都ほどじゃないけど人で賑わってるわね
いろんなお店もあって素敵だと思うわ」
「だろ?
屋台やいろんな種類のお店があるんだ
今日は遅いから明日お店を見に行くか」
街について話していると料理が来た
少し辛めのスープに大きなパンを持ってテーブルに置く
「ホットスープとパンのセットだ
ここの街じゃこれが有名な料理なんだ」
「私辛いの苦手なんだけど?」
少し不機嫌な顔をするルナを見て、リヒトは苦笑する
「ルナは辛さ控えめだからそんなに辛くないさ
食べてみな
こうやって食べるんだ」
パンをちぎってスープにつけて食べるリヒトを見よう見まねでルナも同じ食べ方をする
「おいしい…」
辛いだけだと思っていたスープがパンの甘みを引き立てる
「だろ?
ほら、もっと食え食え」
こうして2人は食事を済ませた
外に出るとすっかり夜になっていて星々が濃紺の空に輝いていた
満足そうな顔をしてルナとリヒトは先ほどの男性が経営している宿屋へと向かった
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