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ある日、光源氏との事がバレて…。
そりぁねぇ。
あれだけ大胆にやらかしてたら、いつかはね…。
それが元で、光源氏は須磨に一時期退去する事になるの。
この間に「明石の君」と出会い子供が出来るわ。
でもね、
この件で「朧月夜」は帝の深い愛に気付くの。
彼女を一言も責めないのよ。
彼自身は光源氏には叶わない、
とどこかで容認している部分もあったのかもね。
だから、彼女はその愛に答えて生きようとするのだけれど、
結局、光源氏とも続いてしまうのね。
十七、八歳から四十四、五歳くらいまで、光源氏の愛人だった訳よ。
でも、
最後この「朧月夜」は出家して全てに終止符を打つの。
さて、
この「朧月夜」については大きく分けて二通りの解釈があるみたいね。
一つは、娼婦のように積極的に源氏との逢瀬を楽しんだ。
もう一つは、いけないと知りつつ、
源氏への愛を絶ち切れなくてズルズルと…。
果たして、彼女の本心はどうだったのかしらね?
いよいよ、次のお話から彼女の本音に迫っていくわ。
ストーリーテーラーは私、清少納言よ。
でも主人公はあくまで『朧月夜』だから
口調も話の進行の仕方もガラリと変えていくわね。
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