第一話 許されざる恋

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ある日、光源氏との事がバレて…。 そりぁねぇ。 あれだけ大胆にやらかしてたら、いつかはね…。 それが元で、光源氏は須磨に一時期退去する事になるの。 この間に「明石の君」と出会い子供が出来るわ。 でもね、 この件で「朧月夜」は帝の深い愛に気付くの。 彼女を一言も責めないのよ。 彼自身は光源氏には叶わない、 とどこかで容認している部分もあったのかもね。 だから、彼女はその愛に答えて生きようとするのだけれど、 結局、光源氏とも続いてしまうのね。 十七、八歳から四十四、五歳くらいまで、光源氏の愛人だった訳よ。 でも、 最後この「朧月夜」は出家して全てに終止符を打つの。 さて、 この「朧月夜」については大きく分けて二通りの解釈があるみたいね。 一つは、娼婦のように積極的に源氏との逢瀬を楽しんだ。 もう一つは、いけないと知りつつ、 源氏への愛を絶ち切れなくてズルズルと…。 果たして、彼女の本心はどうだったのかしらね? いよいよ、次のお話から彼女の本音に迫っていくわ。 ストーリーテーラーは私、清少納言よ。 でも主人公はあくまで『朧月夜』だから 口調も話の進行の仕方もガラリと変えていくわね。
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