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俺の中指を敢えて半分までしか入れてやらない。
浅い部分を掻き回す。
ベッドには長い黒髪が豊かにうねりを見せる。
普段生意気なことばかり言ってくる、それより数段高い甘く切ない声で鳴く委員長。
まだ暫く、彼女を攻めるターンは俺の側にある。
クソたまんねぇ。
手の内で乱れる彼女の、乳房に俺の物という印を噛み付くようにつけてやった。
「ねぇ!ちょっと!ちゃんと聞いてる!?」
その声に、急に無理矢理現実に引き戻された。
目の前には今の今まで淫らに乱れていた委員長が腰に手を当てながら俺を冷たい視線で見下ろし立っていた。
「そのプリント、提出期限過ぎてるんだけど。早く出してよね!」
捨て台詞を吐いてさっさと背を向ける彼女。
一つにまとめた長い髪が艶やかに揺れる。
いつか、本当につけてやりたい俺の物という印。
……俺のターンがやって来る事はあるのか?
再び妄想の中に潜り込もうと、さっきまで彼女を乱れさせていた中指を半分垂直に折り曲げてみた。
了
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