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「お前、さっきどうしたんだよ?」
放課後、私の教室まで迎えに来た浩二は言った。
「別に…」
気付かれていたことと、彼女ができた。ということのショックで、私は素っ気ない態度をとる。
「何だそれ? とにかく帰ろうぜ。俺腹減ったよ」
そんな私を特に気にした様子もなく、浩二は先立って教室を出ていこうとする。
「浩二! …いいの?」
「何が?」
「だって…」
由衣先輩と帰るんじゃないの? その言葉を何故か続けられない。
「変な奴」
浩二は笑って、私の頭をくしゃっとした。
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