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ミルク珈琲の時間
月が綺麗な夜に
貴方を思いながら珈琲を淹れた
貴方が『好きだから飲んでみて』って
私にくれた珈琲を
おいしい水で淹れてみた
けれど
一口含んだその味は
独りで飲むには苦すぎて
たっぷりミルクを入れてみた
ぐるぐると回る白い渦が
暗い気持ちをも埋めていく
柔らかいミルクの甘い香りは
貴方の囁きみたいに気持ちを緩めて
思わず微笑んだ
独りで月を見上げても
寂しくない…
まだ大丈夫
ミルク珈琲が私を包んでくれる間は
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