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小さな女の子を手のひらで叩くオカアサン。
バシッバシッ
「ごめんなさいお母さん!もう言わないから!ごめんなさい!だから叩かないで…ヒック」
あれは…
小さい頃の…アリス。
可哀想に。
あんなにほっぺたを真っ赤にして。
涙を目にいっぱいためて。
僕はオカアサンというものが,ずっとずっと許せなかった。
僕らのアリスになにをするんだ。
アリス…
今,助けるからね。
そのオカアサンを
こらしめてあげるからね。
バシッ…
僕は目を疑った。
オカアサンの手を止めたのは…
僕でもなく。
アリスでもなく。
いないはずの
シロウサギ
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