117人が本棚に入れています
本棚に追加
/67ページ
シロウサギ…?
なんでココにいるんだ…?
アリスは嬉しそうに言う。
「ウサギさん!来てくれたの!?お母さん,これがシロウサギさんだょ!ありこが困ってる時はいつも助けてくれるの!」
お母さんはアリスを睨み付け,
「馬鹿ね。亜莉子…」
「ばか…?」
「ばかってなに…お母さん。」
「そんなものはいないのよ亜莉子。さっさと忘れなさい!」
小さなアリスは恐怖に飲み込まれ…最後にこう言った
「ウサギさん…チェシャ猫に伝えてくれる?…」
シロウサギは優しく頷く。
「亜莉子ね…チェシャ猫が好きなの。だいすきなの。だからずっと側にいてねって伝えてくれる?…」
シロウサギは優しく頷く。
"ありがと"
小さなアリスは真っ赤な顔で,悲しく小さくそう言った。
小さなアリスが最後に少しだけ微笑み,小さなアリスとオカアサンは光の中に消えた。
僕の幻想だったのかな?
そう思っていると,
後ろから首をつかまれた。
グッ…
嫌な声が漏れた。
かすかに後ろを向くと,首をつかんでいるのはシロウサギだった。
目は血のような赤色で白い自慢の毛も赤く染まっている。
グゥ…
もう息がもたない
シロウサギは何を考えているんだ…
僕はそんなことを考えながら気を失った。
最初のコメントを投稿しよう!