第84話 台風と雷蔵

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マッサーは昔、雷蔵という犬を 飼っていました。 過去にもお話しましたが、飼い主に似て 少し残念な犬でした。(>_<) ある時、島に台風が接近していて マッサーの家も台風対策に追われていました。 一通り台風対策を済ませると、 誰からともなく「雷蔵はどうする?」 との話になりました。 落ち着きがない雷蔵は、玄関に入れても じっとしてないし犬小屋を補強すれば 大丈夫かも!との話になりました。(>_<) そしていよいよ台風到着です。 大雨と暴風の中で、マッサー家族が ひっそりと過ごしていると外から 「ワンワン!キャンキャン!クウゥ~ン。」 雷蔵から(ピンチです!ピンチですよーー!!) のサインが聞こえてきます。Σ( ̄□ ̄)! 大雨の中、マッサーが様子を見に行くと 雷蔵は、犬小屋の中にはいなくて 近くに生えているバナナの木にヒモを1周させて (動けない!助けてーー!!) と、ばかりに「クウゥ~ン!」と鳴いてました。 マッサーが、近付くとヒモは 特に絡まってる様子もなく雷蔵は 簡単に脱出しました。Σ( ̄□ ̄)!確信犯!! 結局、玄関に連れてきてマッサーが ずっと遊んであげていたのですが、 あの時の雷蔵は、絶対にワザとだな! と、思いました。 その証拠に、それ以前もそれ以降も 雷蔵がバナナの木にヒモを絡ませる 事はありませんでした。(>_<)作戦だ!!
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