第90話 同級生のN君

2/2
前へ
/260ページ
次へ
マッサー20才の頃の話です。 同級生のN君は、特徴のある後頭部を持っていて 後ろ上方に伸びた頭は、魔物を思わせる程 立派なものでした。Σ( ̄□ ̄)!ノビテル!! そんなN君ですが、乗っていた軽自動車が パンクしてスペアタイヤを付けた時に ネジをしっかり締めていなくて、 走行中にタイヤが取れて横転して 畑に飛び込んだり、マッサーばりの うっかり資質を備えていました。(・∀・∩) 22才の頃、N君が行方不明との噂が 流れました。 他の同級生も事情を知らず、心配になった マッサーと友達はN君捜索に乗り出しました。 と、言っても捜査班は開始30分 N君の家で「どこにいるか分からない。」 との家族の証言で即行き詰まりました。(>_<) 1年位前に、マッサー達から (合コン戦力外通告)を受けて以来、 N君は町にも余り姿を見せていませんでした。 事件が動いたのは1週間後でした。 友達がN君の親友から聞いた話ですが、 「どうやら出会い系サイトから多額の請求が 来て、島から逃げたらしい。」 との事でした。Σ( ̄□ ̄)! 今でこそ架空請求詐欺とかが 流行っていますが、その当時はまだあまり 知られていませんでした。 マッサーは、事件から更に3年後に 鹿児島市内で偶然、N君を見つけましたが 居酒屋で働いている様な前掛け姿で 魚の様な物を持って、走っていました。 声をかけると 「おっ!おお!!Σ( ̄□ ̄)!」 と、一言だけ発して走り抜けて行きました。 「架空請求詐欺の被害者」の先駆け的存在の N君ですが、無事でよかったです。 N君。(スケベ心は、程々にね!(・∀・∩)~♪) そう、心で叫ぶマッサーでした。
/260ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加