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このキラキラヒラヒラした服装、そしてその中の体も嫌いだ。
小さい頃から『なんで父親じゃなく母親に体つきが似ているんだ』と思ってきた。
胸や尻がデカくなり、月に一度腹部や腰に痛みが走り、ドロドロとした物に向き合う。
そんな痛み以上に毎日のように自分の体を狂うほど痛めつける。
そしてこの体を求めてくる男たちのことも拒まない。
そんな男たちには何の感情も持たないから。
こんな女体、どうなったっていいから。
好きになる人は、自分と同じ『女性』。
何故『男性』として生まれなかったのだろう。
ずっと自分自身の体に違和感を覚えていた。
ここで働く理由は一つ。
金を貯めて手術をすること。
それにはまだ足りない。
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