星のない空への願い

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「きゃっ。あ、いえ」 力が強すぎたのか、自分は「ごめんなさい」とすぐ手を離した。 降矢は左手で右腕をかばって、少し震えている。 まるで本当に女に免疫がないような仕草。というよりも、反応が女だ。 「きゃっ」という声は何とも女性らしかった。 降矢は水割りを一気に飲んでしまい「本日はありがとうございました。すみません、お先に失礼します」と、帰っていった。 河上様は「無理だったようだな」と苦笑いをして、何杯目かの水割りのおかわりを言ってきた。
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