第8章 初めてのクリスマス(つづき)

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~ *** ~ 12月を迎えると、私は、例年通り週末も交代で出勤するようになった。 そしてこれが、クリスマス・イブまで続く。 しかも毎年、ピークは23日からイブまでの二日間。 もちろん、仕事の終了時間は商品の売れ行き次第。 しかし今年は、クリスマスセールが始まる12月初旬から スローペースの売り上げ。 そしてこういう年は、大抵、駆け込み需要となるため、 ピークは、ひどく忙しくなる。 そんなピークのイブまで、一週間を切ったある夜。 夕食時に、冠くんにちょっと嬉しそうに言われた。 「ナッちゃん。今年は、イブに一緒にいられますね」 だが私は、淡く苦笑を返すしかない。 「うぅーん。まぁ、居られるけど、何時に帰って来られるか分からないよ」 しかし彼は、やっぱり嬉しそうだった。
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