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サンタ姿で、まだどこかぼんやりする彼は、まるで少年のよう。
そんな可愛い彼に歩み寄り、私は小さく唇を啄んだ。
「ただいま、私のサンタさん」
ところが、なぜか彼は、ちょっと不服そうに俯く。
そして、
「玄関で迎えて、驚かすつもりだったのに……」
拗ねたように口を尖らせる彼の唇を、私は、もう一度小さく啄んだ。
「驚いたよ。それに、すごく嬉しかった。
だから、そのままでちょっと待っててくれる?
急いで、お風呂に入ってくるから」
うん。
それでも、まだどこか不満そうな彼にまたチュッとキスをして、
私は、着替えに寝室へと向かった。
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