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「ねぇ、冠くん。どのくらいのものにしよっか」
私は、ちょっと呆然とする彼の手を引き、光を散りばめたように輝く
ツリーを眺めていく。
「ツリーは、白と緑と、どっちがいい?」
賑やかで、楽しそうなクリスマスソングが流れる中、
私たちは、キラキラと幸せを象って輝くツリーやオーナメントを眺めて歩く。
そして、このたくさんのキラキラの中から
二人で一緒に選んで、私たちの幸せを象るツリーを作ろう。
そう思いながら目の前の輝きを見る私の胸は、
ウキウキやワクワクよりも、ほんわかとした温かい幸せに包まれる。
そして彼もまた、初めに映した戸惑いも
手を繋ぎ一緒にアレコレと眺めていく内に次第に消え、
いつしか楽しそうに私たちのキラキラの幸せを選び始めてくれた。
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