21人が本棚に入れています
本棚に追加
~ *** ~
「冠くん。はい、くつ下」
ツリーの反対側から、小さな箱に入った金色の靴下型のオーナメントが
渡される。
「うん」
それを受け取り、僕は、白いの模造ツリーの枝に下げていく。
こうして二人でツリーの飾りつけを始めて、小一時間。
僕たちの目の前に、キラキラした綺麗なクリスマスツリーが完成した。
「冠くん、座って」
ウキウキとした彼女の声がそう言い、僕がラグの上に座ると
目の前のツリーの灯りを点けて、イソイソと部屋の電気を落としに行く。
そして、
「うわぁ……」
目の前に輝くツリーに、思わず僕の溜息が零れ出た。
最初のコメントを投稿しよう!