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○ 海猫海岸 (早朝 初秋)
(海猫浜公園の看板)
(浜辺)
朝の海岸に太陽が差し込み始める。
閑散とした砂浜。
海からサーフボードを抱え上がってくるウエットスーツの
男、自然。
浜辺のブロックの階段に腰掛ける。
自然 「ふぅ~」
小峰 「どうですか?」
小峰が後ろに立ち話しかける。
自然 「・・うぅ駄目だね、波がない」
小峰 「そりゃそうですよ、この湾は波が穏やかで売ってる
海水浴場なんですから」
自然 「海水浴だけじゃ駄目なんだ、一年中賑わわないと」
砂を掴んで嘆き、投げる。
小峰 「でも、潮干狩りは、アサリが一日でなくなり、ビーチ
バレーは網が台風で・・浜茶屋も赤字でしょ」
自然 「湘南のライブカメラ見れる?」
小峰 「・・・これです?」
タブレットをタッチする小峰。
自然 「そうそう、ほら朝からサーファーやビーチバレー、
ランニング、犬の散布・・!ドッグランは?」
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