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彼の魂胆を直ぐに見抜く市村刑事。
「同じ時間帯で、目撃者探しか?」
「はい。 時間が時間なんで、一部の利用客は昨日と同じかも知れません」
「ん~なるほどな」
打診を受けた篠田班長も、防犯映像から何とも変な違和感を覚えるとは、薄々感じるだけに。
「ふむぅ、時間を於けば記憶は薄れる。 やるなら・・早い方がイイか」
時計と見合う篠田班長に、里谷刑事が。
「私も、聞き込みに。 まだ、着替えた人物が何処へ向かったか、先の映像を観て追う側と、手分けしましょう」
手掛かりが少ない今は、それも近道と感じた篠田班長は、一課長に連絡を入れてから許可を出した。
然し、これが大当たりに繋がるとは。
現場と成った駅にて、聞き込みをする木葉と里谷の両刑事。 警視庁の最寄り駅なだけに、同僚や他の部署の者に会ったり、帰り掛けた記者に目を付けられたりする。
だが、そのうち木葉刑事は何故か、広告シートで隠された工場現場に入って行く作業員を見て。 誘われる様に其処へ向かう。
発泡酒の広告がプリントされたシートの向こうには、駅の業務時間が終わった後に工場する為。 工事の準備をし始めるヘルメット姿の男達が居た。
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