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「いやいや、どうもおつかれさまでした。問題が多くて大変だったでしょう?」
「はい。でも、なんだか心理テストみたいで面白かったですよ」
「それならよかった。今、用紙ををコンピュータに読み込ませているから結果はすぐにでます。それで、あなたにとって一番の治療法がわかりますから。あとは待合室でお待ちください」
◆
待合室では2時間も待たされた。
途中タバコを吸いに外にでようかとも思ったが、気の小さい俺はもしその間に呼ばれてしまったらと考えると結局それもできずに、スマホをいじったり居眠りしてみたりなんとかして時間をつないだ。
座りっぱなしの尻がじんじんと痛くなってきた頃、診察室の扉が開き、眠たそうな医師が手招きをしながら俺に声をかけた。
「やあやあ、大変お待たせいたしました。診察室へお入りください」
俺は両手で尻をぽんぽん叩きながら診察室に入った途端、目に飛び込んできたふわっふわの真っ白な毛玉に驚き固まってしまった。
医師のデスクの上には小さな子猫がいて、机上のボールペンやら消しゴムやらを楽しそうに片っ端から床に落としまくっている。
「あの…この猫は、先生の飼い猫ですか?もしかして…よくわからないけどアニマル療法…とか?」
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