48人が本棚に入れています
本棚に追加
それで、すっきりしたのと人前で大泣きした気まずさもあって、あれよあれよと言う間に子猫を、後にミー太郎と命名したオス猫を連れて帰ってしまった。
連れて帰ってからどうしようと思ったが、俺の中のイメージの猫はと言うと一日中寝てて、犬と違って散歩の手間もないし楽勝だと思っていたのに…全然違った。
生まれて二か月の子猫のミー太郎にとって、動くものはすべてがオモチャ状態のお祭り期で、若さゆえか(子猫だし)体力もハンパない。
俺が仕事から帰ってくると待ってましたとばかり、玄関にお出迎えをし、腹を見せ大音量のゴロゴロ音を出し、やれオヤツくれ、ごはんくれ、遊んでくれとタバコを一服する暇すら与えちゃくれない。
そんな状態だから当然酒だって飲む時間もなく、超特急で自分の夕飯を食べたら、残りの時間はすべてミー太郎にとられるのだ。
そしてトドメが夜中の大運動会だ。
後で調べてわかった事だが、子猫のうちはありあまる体力と、猫本来の狩りの時間が夜中から明け方にかけてということで、一番活発になり大騒ぎをするのが一般的なんだそうだ。
成猫になるにつれ落ち着いてきて、夜には人間と一緒に眠ってくれるらしいのだが、この大運動会は1~2年は無休で開催される。
最初のコメントを投稿しよう!