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仕事から帰れば腱鞘炎になるんじゃないかと思う程、猫じゃらしを振り続け、遊び疲れたミー太郎が電池が切れたように、コッテンコロリンと眠りについたのを見届けて、さあ、俺も寝るぞと布団に入ってからだいたい二時間後。
短時間睡眠でも体力マックスまで回復したミー太郎は暗闇の中、目をランランと輝かせニャオーン!ニャオーン!と雄叫びを上げ家中を全速力で走る。
ミー太郎は途中、視界に入った棚に飛び乗ったり、カーテンを鋭い爪でザクザク上がり、頂上取ったにゃー!とでも言っているのかまたも雄叫びを上げる。
そして登るだけ登って降りられなくなると、雄叫びとは打って変わってヘニャー…ヘニャー…と情けない声を出し降ろしてくれと俺を呼ぶのだ。
もちろん降ろしてもらったミー太郎はそのまま俺を布団には帰してくれない。
さあ、遊びはこれからと言わんばかりに俺に飛び付いてくる。
長いしっぽをピンと立て、言葉は通じなくても楽しい!楽しい!と言っているのがわかる。
わかってしまえば、眠くてもついつい相手をしてしまう…
甘いかも知れないが、これが世間でよく聞く『惚れた弱味』というヤツなんだと初めて理解した。(猫だけど、しかもオスだけど)
いい加減ヘトヘトになった俺は猫好きの母親に助けを求めたが、先生から猫の世話はぜんぶアンタにさせるようにって言われてるから、頑張ってねとさっさと寝てしまうので、やっぱり俺が頑張らねばいかん。
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