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夢喰病と白い転校生。
気づくと僕はショッピングモールの広い階段のところに立っていた。
僕の隣には顔が黄色いスマイルマークで体は黒子のような人物がいる。彼のことは見た目通りスマイルと呼んでいる。
そしてスマイルと僕の間にふわふわと宙に浮かんでいるのは白い天使のような羽の生えた小さな獏。まるでコミックに出てるような可愛らしさがある。この獏はブラウニーと呼ばれている。
ブラウニーは見た目同様可愛らしい声を出した。
『さあさあ。今日も始まるよ。どっちが五階まで早くいけるかな?ゲーム』
スマイルは僕の方にグッドマークを見せると用意につく。
『位置について。用意……どんなのだ!!』
ブラウニーのその言葉で僕もスタートを切る。
命懸けで階段を駆け上っていく。スマイルはというと、今日も手加減をしてくれているのか、ジョギング感覚で階段を上っている。
やがて息を少し切らしながらも僕は階段を登り終えた。五階のゴールの場所には既にブラウニーがいた。
『おめでとう!! 小波悠叶君!! 今日も素敵な一日を過ごしてね』
僕はその瞬間、視界がボヤけて眠りについた。
また目が覚めると僕は自分のベッドの上にいた。
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