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真っ白でフカフカのローブに身を包み、浴室を出て寝室に向かうと
大きなベッドの上で彼に迎えられた。
「待ってたよ」
大好きなスマイルで大きく広げられた腕の中にそっと入り込むと、
ギュッと抱きしめられる。
「ナッちゃん」
「冠くん」
互いに囁き合い、互いの温もりに包まれて、
心の底から暖かな幸福感が満ちてくる。
ところが、その耳元で次に囁かれた言葉に、私はにわかに驚いた。
「この前、このホテルで千奈美さんに会いました」
えっ……。
どうやら出張帰りに下見に来た時、営業のイベントで、ここに来ていた彼女と
バッタリ会ったらしい。
そして、更に言われた言葉に、私は益々言葉を失った。
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