第9章 Anniversary(つづき)

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私たちは、ホテルのロッカーにお泊りの荷物を預け、身軽になって外に出た。 街はどこもハートとピンク色に溢れ、時折すれ違うカップルたちは 誰もが幸せそう。 そしてもちろん私たちも、そのひと組。 「ナッちゃん。お昼、何食べたい?」 尋ねられて、ここからも程近い 一度行ってみたかったサンドイッチ専門店へと向かう。 そこで、クラブサンドとハンバーガーをそれぞれ堪能し、再び街に出る。 手を繋ぎ、人がまだ少ない平日の街をそぞろ歩きながら、 建ち並ぶ店頭を眺めたり、 ちょっとレトロな喫茶店に入ってコーヒーを楽しんだり。 そして、ゆっくりと日が傾き始めた頃、 私たちは、結婚式をしたレストランへと向かった。
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