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創作和食とはいえ、とてもおしゃれな店内は、
幸せオーラを纏ったたくさんのカップルで賑わっている。
そしてやっぱり私たちも、そのひと組。
しかし彼らとの違いは、
私たちのことを憶えていてくれた店長の計らいで、予約席は窓際の特等席。
そして、ピンクのバラが飾られたテーブルに着くと、
間もなく、グラスシャンパンがサービスされた。
「ご結婚記念日、おめでとうございます」
店長、自らシャンパンを運んできてくれ、丁寧にお祝いを言われる。
だが、改めて他人に口にされるお祝いは少し照れくさかった。
だから、お礼を返した私たちは、
互いにグラスを手に、視線と一緒に照れ笑いも交わす。
そうして、美味しい食事を楽しんだ後、
まだ甘い余韻の漂う街に出た私たちは、
ちょっと贅沢に、タクシーでホテルへと向かった。
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