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私にとっては、いつもの彼とのセックスも
決して、事急いている気はしていない。
けれど、彼の中でそんな感覚があるのなら、
今日は、彼がしたいような情事にしたいと思った。
「うん。じゃあ、冠くん先にお風呂入ってきて?
その間に、私も入る支度をしておくから」
うん。
頷いた彼が、また淡くリップ音をさせて唇を啄む。
そして、なんとも切なげな上目遣いで見詰めてきた。
「ナッちゃん」
「ん?」
そして、ちょっと押し黙って、更に切なげな眼差しを向けると、
「待っててね」
そう言って、再び唇を啄む。
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