第二章 禿る
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更に5年の時がながれ30になった。 その頃には自分を騙せないほど、禿は侵攻していた。 僕の禿は登頂部を中心に全体的に薄くなるタイプだった。 俗に言うかっぱ禿、もしくはザビエル禿。 タイプ的には最悪の禿げ方になる。 同じ禿げでも、おでこから徐々に拡がるM字禿げならまだしもと考えるほど追い詰められていた。
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