第二章 禿る

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こうなるとシャンプーするのも怖くなる。 髪を濡らしシャンプーをつけ軽く泡立てただけなのに、両手には海草のようにびっしりと毛髪が絡まっている。 排水口は抜け落ちた多量の髪でいっぱいだ! その髪の塊を拾い上げ一本ずつ確認すると、ほとんどが産まれて間もないか細い産毛だった。
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